フォームの作成 ============= `login` ビューを書くのは簡単な事です。 始めに、先ほど述べた `login` アクションのURLを action 属性とする `form` タグを書きます。 次に `LoginForm` クラスで定義された属性のためのラベルと入力フィールドを挿入します。 最後にユーザがクリックしてフォームの内容を送信するための送信ボタンを挿入します。 これらは全て、純粋な HTML コードで書くことが出来ます。 Yii はビューの作成を手助けするいくつかのヘルパークラスを提供します。 例えば、テキスト入力フィールドを作成するために、[CHtml::textField()] をコールする事が出来ます。また、ドロップダウンリストの作成のためには、[CHtml::dropDownList()] をコールできます。 > Info|情報: 素の HTML コードと比べて、同じような量のコードが必要なら、ヘルパーを使う事に何の利益があるのかと不思議に思うかも知れません。 >それに対する回答は、ヘルパーは、ただの HTML コードよりも多くの機能を提供すると言う事です。 >例えば下記のコードは、ユーザが値を変更した時に送信をトリガーする事が可能なテキスト入力フィールドを生成します。 > ~~~ > [php] > CHtml::textField($name,$value,array('submit'=>'')); > ~~~ > このヘルパーが無ければ、ごちゃごちゃした JavaScript をいたる所に書く必要があるでしょう。 下記では [CHtml] をログインフォームの作成に使用しています。 ここで `$model` という変数は `LoginForm` のインスタンスを表していると仮定します。 ~~~ [php]
~~~ 上記のコードは、よりダイナミックなフォームを生成します。 例えば、[CHtml::activeLabel()] は特定のモデル属性と関連付けられたラベルを生成します。 もし属性が入力エラーを持っていた場合は、ラベルの CSS クラスは `error` に変更され、適切な CSS スタイルによってラベルの外観が変更されるでしょう。 同様に、[CHtml::activeTextField()] は指定されたモデル属性のためのテキスト入力フィールドを生成し、何らかの入力エラーがある場合に、その CSS クラスを変更します。 `yiic` スクリプトで供給される `form.css` という CSS スタイルファイルを使用した場合は、生成されるフォームは下記の様になるでしょう: ![ログインページ](login1.png) ![ログインページのエラー時](login2.png) バージョン 1.1.1 以降、[CActiveForm] と呼ばれる新しいウィジェットが提供されて、フォーム作成がさらに容易になりました。 このウィジェットは、クライアントとサーバの両サイドで継ぎ目のない一貫した検証をサポートすることが出来ます。 [CActiveForm] を使うと、上記のビューのコードは下記のように書き換えることが出来ます。 ~~~ [php]
beginWidget('CActiveForm'); ?> errorSummary($model); ?>
label($model,'username'); ?> textField($model,'username') ?>
label($model,'password'); ?> passwordField($model,'password') ?>
checkBox($model,'rememberMe'); ?> label($model,'rememberMe'); ?>
endWidget(); ?>
~~~
$Id$